溶接H形鋼製作工場認定基準(その5)
(X−a)製品製作の実施状況(総合管理)
区 分 |
項 目 |
必 須 点 |
評 価 細 目 |
評価の基準 |
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(X−a) 製 品 製 作 の 実 施 状 況 (総合管理) |
1 |
経営者・管理者の品質確保に対する姿勢・意欲 |
AA 1 A 1 |
・総括責任者が専任であり、自社の実状を説明できる。 ・経営者が自社製品の品質確保の実状を説明できる。 ・経営者自身も各種研修会・講習会に参加した。 ・社員教育に対する姿勢が十分にある。 |
*左記該当項目 4 3点 3 2点 2 1点 1以下 0点 |
2 |
管理組織及び管理技術者の権限の確立状況 |
AA 2 A 1 |
・組織図がある。 ・職務が明確である。 ・成文化した職務規程がある。 ・職務規程の内容と実作業が対応している。 ・管理権限と責任が明確である。 |
*左記該当項目 4以上 3点 3 2点 2 1点 1以下 0点 |
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3 |
教育及び品質向上・改善に対する活動状況 |
AA 2 A 1 |
・社内で品質向上のための教育を実施している。 ・品質向上に関する各種研修会に参加した。 ・社内研修教育のためのカリキュラムがある。 ・提案制度がある。 ・提案されたものを具体化するシステムがある。 |
*左記該当項目 4以上 3点 3 2点 2 1点 1以下 0点 |
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4 |
生産用設備・機器の整備と保守・管理状況 |
AA 1 A 1 |
・始業時点検、定期点検が適切に実施されている。 ・定期点検の記録がある。 ・生産設備のリストがある。 ・生産設備が全て稼動できる。 ・生産設備の電源容量と受電容量は十分対応している。 |
*左記該当項目 4以上 3点 3 2点 2 1点 1以下 0点 |
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5 |
技術関連図書の活用状況 |
AA 1 A 1 |
・JIS規格(鉄鋼・品質管理等)の最新版がある。 ・JASS6、技術指針等の最新版がある。 ・溶接・検査関連図書がある。 ・関係する雑誌・新聞等を購読している。 ・関連図書は十分活用されている。 |
*左記該当項目 5以上 3点 4 2点 3 1点 2以下 0点 |
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区分X−aの判定基準 AA 13 A
9 |
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(X−b)製品製作の実施状況(製作技術)
区 分 |
項 目 |
必 須 点 |
評 価 細 目 |
評価の基準 |
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(X−b) 製 品 製 作 の 実 施 状 況 (製作技術) |
1 |
管理技術者の技術・知識レベル |
AA 2 A 2 |
・自社の工作・検査基準に精通している。 ・自社製品の製作技術について精通している。 ・製作指示書(工作図)の内容を理解し、自分の意見を述べることが出来る。 ・製作上の提案が出来発注者に受容れられたことがある。 ・自社溶接工の技量を把握している。 |
*左記該当項目 4以上 3点 3 2点 2 1点 1以下 0点 |
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2 |
工作基準又は作業標準の整備・活用状況 |
AA 2 A 1 |
・社内工作基準又は作業標準がある。 ・材質の識別方法が定められている。 ・開先基準図がある。 ・鋼材と溶接材料の組合せ及び組合せに整合した入熱、パス間温度の管理値が定められている。 |
左記*該当項目 4以上 3点 3 2点 2 1点 1以下 0点 |
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3 |
検査基準又は管理基準の整備・活用状況 |
AA 3 A 2 |
・社内検査基準がある。(製作要領書とは別) ・材料調達に関する受入基準がある。(切板等) ・製品検査の組立精度基準がある。 ・大梁部材の梁の長さ及びせいの検査は全数となっている。 ・溶接部の品質に関する基準があり、溶接部の割れ、アンダーカットの合否判定値は告示1464号を満足している。 ・突合せ溶接部の超音波探傷試験の抜き取り方法及び合否判定基準はJASS6の規定を満足している。 |
*左記該当項目 5以上 3点 4 2点 3 1点 2以下 0点 |
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4 |
製作要領書の整備状況と内容 |
AA 2 A 1 |
・工事毎の製作要領書がある(支給されたものを含む)。 ・製作要領書を自社で作成出来る。 ・使用材料が明示されている。 ・溶接材料は鋼材に整合している。 ・溶接管理方法(入熱、パス間温度管理等)が具体的に記述されており、工作基準の内容を満足している。 ・検査項目、検査方法及び合否判定基準が検査基準及び告示を満足している。 |
*左記該当項目 5以上 3点 4 2点 3 1点 2以下 0点 |
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区分X−bの判定基準 AA 10 A
7 |
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*左記該当項目 5以上 3点 4 2点 3 1点 2以下 0点 |
(X−c)製品製作の実施状況(製作状況・品質管理)
区 分 |
項 目 |
必 須 点 |
評 価 細 目 |
評価の基準 |
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(X−c) 製 品 製 作 の 実 施 状 況 (製作状況 ・品質管理) |
1 |
鋼材の保管・取扱状況 |
AA 2 A 2 |
・ミルシートは整理して保管されている(有償支給材のみ) ・鋼材の受入検収が行われている。 ・鋼材の材質は識別して行われている。 ・鋼材は整理整頓されて保管されている。 ・鋼材の使用状況が記録されている。 |
*左記該当項目 4以上 3点 3 2点 2 1点 1以下 0点 |
2 |
溶接材料等副資材の保管・取扱状況 |
AA 2 A 2 |
・副資材の保管場所又は倉庫がある。 ・副資材の保管は床に直置きしていない。 ・副資材は整理整頓して保管されている。 ・副資材の仕分けは適正である。 ・溶接材料乾燥機は稼動している。 ・副資材の使用状況を記録している。 |
*左記該当項目 5以上 3点 4 2点 3 1点 2以下 0点 |
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3 |
切断、開先加工、スカラップ加工状況 |
AA 2 A 1 |
・工作図又は加工図で作業している。 ・開先は指定通り又は基準通り加工してある。 ・開先ベベル角、ルートフェイスの精度は適正である。 ・ガス切断面の粗さは適正である。 ・ガス切断面のノッチ深さは適正である。 ・スカラップ又はノンスカラップ加工の精度は適正である。 ・ガス切断による切断縁の直角度は適正である。 ・のこ盤による切断で生じるバリは除去している。 |
*左記該当項目 4以上 3点 3 2点 2 1点 1以下 0点 |
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4 |
開先形状、組立溶接、組立状況 |
AA 2 A 2 |
・開先形状は指定通り又は基準通りである。 ・開先の精度は適正である。 ・組立溶接のピッチ、長さが適正である。 ・組立溶接の外観は適正である。 ・組立溶接に有害なアンダーカットがない。 ・組立に治具を使用している。 ・組立後の精度は適正である。 ・組立溶接は有資格者が行っている。 |
*左記該当項目 7以上 3点 6〜5 2点 4 1点 3以下 0点 |
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5 |
溶接作業状況 |
AA 2 A 1 |
・溶接材料は鋼材に整合したものを使用している。 ・入熱、パス間温度管理がなされている。 ・JIS保有資格に応じた作業を行っている。 ・JIS保有資格に応じた板厚の溶接作業である。 ・JIS保有資格に応じた作業姿勢の範囲で行っている。 ・アークエアガウジングの指定に対する作業が行われている ・アークエアガウジングの作業は適正である。 ・溶接作業は屋内で行われている。 ・回転治具ポジショナー等を使用し、下向、水平など適正な姿勢で作業している。 ・必要な場合の予熱は適正に行われている。 |
*左記該当項目 8以上 3点 7〜6 2点 5〜4 1点 3以下 0点 |
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6 |
溶接外観(エンドタブの処理状況を含む) |
AA 2 A 2 |
・溶接部のサイズは適正である。 ・溶接部にピットはない。 ・溶接部に告示第1464号の規定を満足しない著しいアンダーカットがない。 ・突合せ溶接部ののど厚不足がない。 ・エンドタブを必要な場所に使用している。 ・エンドタブの組立溶接部に割れが無い。 ・エンドタブの切断の必要な部分の処置は適正である。 ・クレータ処理は適正である。 ・まわし溶接は適正である。 |
*左記該当項目 8以上 3点 7〜6 2点 5〜4 1点 3以下 0点 |
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7 |
工程途中の検査の状況 |
AA 2 A 2 |
・工程検査のシステムが書類・組織とも確立している。 ・各工程において作業者によるチェックが実施されている。 ・チェック結果を製品に記入している。(OK、不良内容等) ・チェック結果を管理シート等に記入している。 ・不良項目の補修結果を作業者自身が再確認している。 ・作業者によるチェック結果を管理技術者が確認している。 ・管理技術者による確認結果を管理シートに記入している。 ・チェック結果を整理し、改善活動に活用している。 |
*左記該当項目 7以上 3点 6〜5 2点 4 1点 3以下 0点 |
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8 |
自主的非破壊検査の実施状況 |
AA 3 A ― |
・検査基準を満足する抜き取り率で検査を実施している。 ・検査記録は工事毎に保管している。 ・自主検査をNDI 2種保有資格者で実施している。 ・検査報告書はNDI 3種有資格者の承認を得ている。 ・不合格箇所の補修後のUTを行っている。 ・UTは外観検査後に実施している。 ・UT検査の合格率を把握している。 |
*左記該当項目 6以上 3点 5〜4 2点 3 1点 2以下 0点 |
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9 |
製品検査(非破壊検査以外の検査)の実施状況 |
AA 3 A 3 |
・製品は必ず検査されている。 ・検査記録は工事毎に作成されている。 ・寸法精度は指定通り又は基準通りである。 ・溶接歪を修正している。 ・製品の清掃状況は適正である。 ・製品の仮置の状況は適正である。 ・検査記録が保管されている。 |
*左記該当項目 6以上 3点 5〜4 2点 3 1点 2以下 0点 |
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10 |
検査機器類の活用状況 |
AA 2 A 2 |
・溶接ゲージを使用している ・温度チョーク等は消耗している。 ・すき間ゲージを使用している。 ・カラーチェックは常に使用できる状態にある。 ・電流計、電圧計は常に使用する場所に保管している。 ・温湿度計は作業場の見やすいところにある。 |
*左記該当項目 5以上 3点 4 2点 3 1点 2以下 0点 |
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11 |
不具合処理のシステムとその実施状況 |
AA 2 A 2 |
・不具合の処理のシステムが書類・組織とも確立している。 ・不具合の処理は管理者がすぐ指示を出せる。 ・不具合の処理は管理者がすぐ指示し記録できる。 ・不具合をマーキング等で表示している。 ・不具合の再発防止のための検討がなされている。(実例による。) |
*左記該当項目 4以上 3点 3 2点 2 1点 1以下 0点 |
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区分X−cの 判定基準点 AA 28 A 21 |
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(X−d)製品製作の実施状況(作業環境)
区 分 |
項 目 |
必 須 点 |
評 価 細 目 |
評価の基準 |
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(X−d) 製 品 製 作 の 実 施 状 況 (作業環境) |
1 |
工場建家内外の整理、整頓の状況 |
AA 2 A 2 |
・屋内製品仮置の養生は適正である。 ・資材の整理整頓は適正である。 ・通路には物を置いていない。 ・製品を地面に直接置いていない。 ・仮置は過積をしていない。 ・屋外ヤード製品置場の整理整頓がよい。 ・スクラップ置場が確保され使用されている。 |
*左記該当項目 6以上 3点 5〜4 2点 3 1点 2以下 0点 |
2 |
作業場の環境 |
AA 2 A 2 |
・周辺環境が各作業に適合している。 ・作業場のスペースは適正である。 ・溶接作業場の防風対策は適正である。 ・照明設備は適正である。 ・換気対策は適正である。 ・作業床面の清掃を行っている。 |
*左記該当項目 5以上 3点 4 2点 3 1点 2以下 0点 |
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3 |
安全作業 |
AA 2 A 2 |
・ヘルメット、安全靴を着用している。 ・キャプタイヤケーブルの絶縁配線は適正である。 ・クレーンの荷吊り移動時の安全確保は十分である。 ・吊り金具(フック・ワイヤーロープ等)の保守点検を実施している。 ・安全通路確保している。 ・吊り上げ、運搬作業の合図を励行している。 ・作業場床面に水や油だまりがない。 |
*左記該当項目 6以上 3点 5〜4 2点 3 1点 2以下 0点 |
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区分(X−d)の 判定基準点 AA 7 A 7 |
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